top of page

PEREGRINATIO
タビノ キロク ト キオク
![]() 富士急ハイランドそばにある北麓駐車場に停める。1台1000円也。近所で夕食をとり、2200時発の最終便のバスで五合目へむけて出発。 | ![]() 林道をゆるゆると下って登山口へ。当然帰りは上り坂になるわけで、行程の最後がだらだら坂というのは結構きつい。 | ![]() 富士の強力は小股で歩くという。その歩行法に倣って極小股で高度を稼いでゆく。傍らを欧米人グループが大股で追い抜いてゆくが、たいてい小屋前で大休止をしているのを追い抜くことになる。速ければいいというものではないのだが、要は自分に合った歩き方を会得した方が楽という話。 |
---|---|---|
![]() 案外あっさりと八合目到着、と喜んでいてはいけない。この八合目が結構な曲者なのだ。 | ![]() 八合目の上に本八合目がある。八合目と本八合目の区間は、七合目と八合目の間よりも長い。それを知らないと、かなりの落胆をする羽目になる。知っていてよかった。 単調な登山道の富士登山では、メンタル面の維持が重要。特に夜間登山ともなるとなおさらだ。 | ![]() さらに上には八号五勺というビミョーな代物まである。 |
![]() この富士登山に先立つ10日ほどの間に、我が家の裏山である美ヶ原王ヶ頭(2000m)に2回、乗鞍岳(3000m)に1回登って高度順応をしていたが、さすがに8合目以上に行くと少し息苦しく、頭がわずかにクラクラしてきた。順応のために15分ほど中休止をとる。 | ![]() 天気がいい。運が良かった。 | ![]() うっすらと明るくなる。眼下に山中湖が見えてきた。 |
![]() このペースだとご来光はかなりいいポイントで見られそうだ。 | ![]() 今まで達した最高高度3190m(奥穂高岳)よりもはるかに上にいる。今回の富士登山は標高3000m台後半の環境下における自分の体の変化に対する好奇心から計画したものだったので、かりに高山病でここで撤退していたとしても十分に満足だっただろう。 | ![]() 巡礼 という言葉が頭をよぎる。ここは狩猟採集などの生活に密着した登山とも、近代的スポーツ登山ともかけ離れた場所なのだ。 |
![]() そろそろご来光だ。このあたりに尻を据えてご来光を迎えることにする。下のボロ屋根の下が迎久須志神社だ。 | ![]() 地平線の下にある太陽の反射が見える。 | ![]() 今ここにいる幸せ。 |
![]() ほんとうにあれよあれよという間に昇ってくる。 | ![]() これで一日が始まるわけだが、注視していた自分としては、終わった、という妙な感慨。 | ![]() 山頂へ向けて。 |
![]() はためく日の丸が極地感を盛り上げている。 | ![]() | ![]() |
![]() いわゆる3776mの地点まではご覧の通りの行列。行列嫌いだが、さすがに並んでしまった。20分かかりました。 | ![]() はい、ここです。 | ![]() |
![]() 富士の山小屋への補給は、ご覧のようにブルドーザーによってなされる。知ってはいたのだが、いざ目の前で見るとその非現実感に圧倒される。極地感というか、もう他惑星感すら感じる。 | ![]() 六合目までの道の途中で、観光用の馬の客待ち。馬方のおじいさん二人の体育座りが可愛かった。 | ![]() あと少し。 |
![]() |