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9月28日 1700時。 上高地から横尾へ到着。今日はたった3時間の歩き。ここで終了。らくちん。

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9月29日朝6時、横尾出発。天気が良い。期待できそうだ。

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6時54分 一の俣通過。 後ろの物体は・・・えーと・・・。

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7時4分 二の俣通過

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折れそうなくらいの細身の身体、よく手入れされた靴、年代物のフレームザック・・・。見るからに手練感あふれるじいさんが川を覗いている。どうやら岩魚が見えるらしい。我々も教えてもらう。たしかに見える。見えるものなんだねぇ。しかも結構でかい。 このじいさんとは、後に山頂付近で再会することになる。

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7時31分 槍沢ロッジ着。休憩。

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7時52分 槍沢ロッジ発

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8時24分 ババ平キャンプ地着。 休憩。

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8時33分 ババ平発。

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我々はどうやらかなりいいタイミングで来たらしい。

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気候もよく、景色も良いので身が軽い。前回来た時は9月上旬で、天気は良かったのだが何せ暑く、早くもこの時点でバテバテだった記憶がある。

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この時涸沢も素晴らしい紅葉だったそうだ。そういえば横尾で泊まっていた人たちは、朝には続々と涸沢に向かっていってたっけ。

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涸沢はきっと大混雑だろう。こちらは紅葉名所という点ではノーマークに近い場所故、人は比較的少ない。

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確かに涸沢は素晴らしいが、混雑を差し引くと、こちらで十分。十分過ぎる。

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10時21分 天狗原分岐。

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三段紅葉。一応。

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最後の水場。ここは梓川の源流なのだ、と勝手に思っている。間違いではない。

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槍沢ルートは、ギリギリまで槍の姿を拝むことができない。がまんがまんの登行が続く。それだけに見えたときの感激はひとしおだ。

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この高さまで来ると、下を向いても素晴らしい。左奥に見えるのは常念岳か。 首を巡らすごとに、感動するのに忙しい。

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12時11分、殺生ヒュッテ分岐。ここから先は常に槍を視界に置いて登ってゆく。

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目的地は目の前に見える、だけどここからが一番辛い。

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槍に励まされ登る。踏み出す一歩一歩が重力を振り切ってゆく。 道端の岩には山小屋の人の手によって、あと◯◯mという文字が、ほぼ100mおきにペンキで記されている。

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13時19分。 ここはあと100mを切った地点だが、登っている本人としては、千里の道のりに感じる。 山頂では岩魚を見ていたじいちゃんが先に到着していて、再会を喜んでくれた。今回で70回目の登頂だったそうだ。

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槍ヶ岳山荘前到着。 ちょうど東邦航空のヘリが荷おろしに来ていた。 ここはかなり風の強い場所。見ていると突風を受けてよろめいたりする。スリリングだ。

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呑気に物見遊山に訪れる我々の便宜のために、危険を冒して物資を輸送してくれているヘリパイロットに感謝だ。 もちろん、登山道の整備をしてくれている山小屋スタッフに関しては言わずもがな。

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昼飯を食べ、テントを設営する。その勢いで・・・昼寝。 というわけで15時20分、ようやく槍の穂先へアタック開始。

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山頂直下のハシゴ。

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15時40分、登頂。 生まれて初めて見たブロッケン現象。

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これが見たかった。槍の影。 カゲヤリというらしい。

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飛行中。 ・・・なんちゃって。

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16時18分。 下から10人ほどのグループが山頂に迫ってきた。我々と、先に来ていた他の2名は、混雑を避けて下山することにする。山頂はそれぐらい狭いのである。

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すれ違いも一苦労だ。

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壁にへばりつくと、目の前に花があった。こんな葉だか花だかよく分からない感じの植物が実は大好きだ。

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17時40分。 槍の穂は 我が身貫き血に染まり たましひはそれを眺めてゐるのだ なんて歌を詠んでみたりする

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17時41分。日没。

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1750時。日没の興奮が去った後の静けさもまた良い。

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さあ、メシ食って寝るか。

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9月30日、4時58分。起床。

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今日もいい天気の予報なのだが、低気圧が迫ってきている。今日一日保ってくれ。

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5時43分。ご来光。

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笠ヶ岳

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朝の影槍。

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6時50分 下山開始。 帰りは東鎌尾根を通って、ヒュッテ大槍のあたりから槍沢に下ることにする。けっこうスリルのある道だ。

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ヤリさん、ありがとう、お世話になりました、パチリ。(太宰治の富嶽百景風に)

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7時32分。本格的に下りはじめる。本格的にサヨウナラだ。

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7時59分 槍沢ルートに合流。

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雲が怪しいが、まだまだいけるだろう。

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帰りは極楽気分で紅葉見物。

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10時39分、ババ平通過。

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11時8分 槍沢ヒュッテ通過。

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11時39分 二の俣通過。

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11時50分 一の俣通過。

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12時38分 横尾着。 ここで昼飯。

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13時14分、横尾発。 ここから上高地まで、3時間のダラダラ歩きが辛い。

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16時10分、河童橋着。雲行きがだいぶ怪しくなってきたが、もう大丈夫。

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帰りは平湯温泉に寄り道。 そのまま車中泊をし、予備日としておいた一日を利用して、今まで行ったことのなかった白川郷見物としゃれこむ。 その白川郷へ向かう時にもさらに寄り道をして、御母衣ダムの博物館見学なぞしてしまう。上高地から松本市内へ帰るのに、実に300km以上の壮大な遠回り。 つくづくまっすぐには歩けない性分なのだ。

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この日は豪雨。一日遅かったら豪雨の洗礼を受けるところだった。

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合掌集落内。 なんだか公園のようだ。人の生活の気配より、観光地としての顔の方が勝っている。 住民の方の感情はどんなものだろうか。

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ある土産物屋で、話し好きなご主人と出会う。地域の歴史、といっても通り一辺倒のものではなく、北陸・美濃の、文化や経済にまで立ち入った興味深い話題だ。

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白川郷は標高が高いため、米もとれぬ貧しい地域だったとのこと。罪人が流されてきて、火薬の製造をさせられていたという時代もあったらしい。そういえば似たような話を、以前に越中側の合掌集落である、五箇山でも耳にしたことがある。

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ご主人の「観光のために生活を見せ物にする」という言葉が印象的だった。

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とはいえ白川村は、この観光業のために栄えており、裕福な自治体として知られている。大手自治体との合併話も断って、独立性も保たれている。この事実と、村民の幸福とがつながっている事を願う。 とても考えさせられる寄り道だった。

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